【医療事務を勉強している人必見!】今日の医療事務講座は、ご質問頂いた消炎鎮痛等処置の算定について解説!

今回は、医療事務の算定でご質問の多い処置点数の算定について解説していきたいと思います。処置は項目数がとても多く、独特のルールが多いのでカルテと早見表をしっかりと見て、正しく算定できるようにしていきましょう。処置の算定が苦手という方は、早見表から正しい算定の仕方を導き出せていない可能性があります。早見表のポイントなどもしっかりと理解して、正しい算定ができるように準備していきましょう!

処置算定のポイント

処置とは手術までに至らない治療行為の事なのですが、手当てする傷の面積などで点数が細かく分かれていたり、カルテに記載のある通りに算定していくのはもちろんなのですが、一つ一つに特別な規定があるので、それをきちんと理解して算定していかなくてはなりません。記載されている内容を見逃してしまうと、点数が合わなくなったりすることももちろんありますので、基本的な算定のルールをしっかりと把握していきましょう。
処置の代表的な点数に「創傷処置」という項目があるのですが、切り傷・擦り傷などの手当てを行う項目になります。この点数は処置を実施した面積によって点数が異なります。試験問題では必ず、「創傷処置 5㎠」のように施した範囲をカルテに記載しています。その範囲を確認したうえで、早見表を確認すると範囲によって1~5段階に分かれており、あてはまる点数で算定を行っていきます。このように、一つの算定項目の中に複数の点数が分かれていることが多い処置項目です。カルテを見誤ったり、早見表を確認せずに算定してしまうと大きな点数のずれに発展してしまいますので、要注意です。

消炎鎮痛等処置

整形外科で受診した時によく算定されるもので整形外科的処置に属します。膝が痛い、腰が痛いという時に整形外科へ行き、マッサージを受けたり電気治療を実施した際に算定されます。整形外科に行ったことがある方であればご経験があるかもしれませんが、消炎鎮痛等処置は3種類あります。これらの処置を一度にすべて実施する場合もあり、実施した内容がそのままカルテに記載されます。

消炎鎮痛等処置は3種類あります。

  • マッサージ等の手技による療法
  • 器具等による療法
  • 湿布処置

消炎鎮痛等処置は複数の方法で処置をすることが多いのですが、早見表の注2に記載がある通り主たるもののみ算定するようにと記載があります。消炎鎮痛等処置の場合は、3種類すべてが同じ点数になっているのでどれか一つを算定すればいいということになります。基本的に算定はすべての項目を通して、複数を同じ日に算定できない場合は「主たるもののみ算定」というルールがあります。「主たるもの」というのは、点数が高い項目だけを算定してください。という意味です。ですが、消炎鎮痛等処置はすべて同じ点数なので、一瞬どれで算定を行えばいいのか、考え込んでしまいそうですよね。しかし、答えは簡単です。3種類すべてを実施していたとしても、点数が同じ名のであればその中のどれか一つを算定すればいいのです。また、湿布処置については診療所のみでしか算定することが出来ません。病院で湿布処置を行った場合は湿布処置の処置点数はそもそも算定できないという事になります。そのため、試験問題では最初に病院の施設基準が記載されいているので、そこを見逃してしまうと、これも算定誤りのきっかけになってしまいます。これから算定しようとしている施設が「診療所」なのか「病院」なのか、そこもきちんと確認しておかなくてはいけません。しかし病院で湿布処置を行い、処置が算定できないからと言ってすべて算定できなくなるわけではなく、湿布代は算定できますので算定漏れがないように注意してください。さらに、診療所であっても湿布処置を行った範囲によって算定できるか、算定できないかが決まります。指先に少しだけとか、足首だけに湿布を貼ったくらいでは算定できず、体のどの部分にどの範囲で湿布処置を行ったかによって判断をします。本当に細かいルールが多くありますので、常に早見表で確認を行いながら算定をしていかないといけませんね。

マッサージ等の手技による療法

マッサージ、指圧、あんま

器具による療法

ホットパック、電気治療、赤外線治療、マイクロレーダー等

湿布処置

診療所の外来で算定可、湿布を貼る面積により算定できるか決まる

上記に記した通り、実施された内容によって項目が分かれます。カルテにはわざわざ消炎鎮痛等処置。とは記載されておりません。実際に行った療法が記載されていますので、イコール消炎鎮痛等処置であることを理解しておく必要があります。電気治療やマッサージという言葉は普段から聞きなれている言葉ですが、専門的な治療法になると実際に治療を受けたことが無い限り耳にしない言葉だったりします。こちらも早見表の消炎鎮痛等処置項目の欄外に記載がありますので、確認しておきましょう。
算定項目の細かなルールについては、欄外に記載されいることが非常に多いです。項目名だけを探して目を通すだけではなく、きちんと内容を把握するためには欄外までしっかりと熟読することが大事です。実は、算定が合わない。という方の多くにはこうした細かな部分を見逃している方が多いのです。早見表の内容はとても細かく、少し読みづらい部分も多いのですが、しっかりと読み込んで分からない用語や気になる単語は調べていきましょう。そうすることでより内容を理解することが出来ますし、次の算定に活かしていくことが可能になります。医療事務は他の試験に比べて、どこの範囲が出題されるか。どこを暗記しておけばいいか。など推理することが難しいです。そのため、試験の際には早見表や参考資料を持ち込みで受験することができるようになっているので、細かな部分まで事前に確認しておき、自分だけの見やすい早見表を作り上げていくことが大事です。
実際の現場でも、早見表は必ずデスクの上に置いてあり不明な点は自力で検索して算定していくことになります。検索力を身に着ける意味でも、練習の段階でしっかりと行っていれば、医療事務としてお仕事に就いた際にとても役立ちます。

ここまで処置項目についてお話をしてきましたが、いかがでしたでしょうか。処置の項目はとても多く、それぞれにまた細かい算定ポイントがあるのが処置です。診療科目ごとに施された治療内容がそのまま処置として算定されていきますので、暗記などはしなくても大丈夫ですので、検索できる力をつけていきましょう。また、長い文章で細かく解説されている内容については、自分なりに解りやすい言葉でメモをすることもおすすめです。練習問題などで出てくる項目は、実際に試験でも出てきやすいものが多いので、事前に解りやすくメモをすることで、次に算定する際に時間短縮にもつながります。試験の際には時間との戦いにもなるため、その都度早見表で調べて内容を理解して算定していたのではいくら時間があっても足りなくなってしまいます。暗記などは必要ありませんが、常に調べる力とメモを取って分かりやすい早見表を作り上げることを強化していきましょう。また、メモを取ることで記憶にも残りやすくなりますので、ふとした瞬間に思い出すきっかけにもなります。