情報処理システムについて

ITパスポートの機械分野 情報の処理方法について覚えよう!

ITパスポートの機械分野の内容を続けて行きましょう。
コンピュータの装置を理解したらその次は情報処理の形式を覚えて行きましょう。ITパスポートで出て来る処理の内容は『集中処理システム』と『分散処理ステム』についてです。ネットワークを通じてそれぞれのパソコンが情報のやり取りが出来る様になったからこそ、処理の仕方・方法は広がって来ました。試験ではそれぞれの処理システムの種類にはどの様なものがあるのかという種類と、そのシステムがどの様に動くのかという特徴について覚えてしまいましょう!

情報処理する形態をチェックしよう!

ではまずは処理の形式にどの様な物があるのかをチェックしましょう。
処理の形式は大きく分けると2つになります。『集中処理システム』と『分散処理システム』ですね。そしてもう少し細かく分けていくと分散処理システムの中では、何をどの様に分散するのかで「水平分散処理システム」と『垂直分散処理システム』に分かれます。その中でもさらに分散処理についての形式は分かれて行きます。ITパスポートの試験ではそれぞれがどの様な仕組みなのか、データ処理の特徴を覚えておく必要があります。
処理の形式の関係性と特徴をしっかりと覚えておきましょうね。

情報処理の形式図

集中処理システムの特徴をチェックしよう!

集中処理システムについて知ろう

それでは『集中処理システム』についてです。
データの処理の仕方としては『1つのコンピュータあるいは1施設にあるコンピュータが全てのデータを処理をする』という事になります。集中と言っている訳なのでどこか1か所に集めて処理をするっていう事になる訳ですね。もちろんデータを集める事でのメリットやデメリットというのが存在します。
集中処理システムの特徴は次の様な感じになりますね。

  • データが1か所に集中するので人員なども集中出来る
  • セキュリティ面でも1か所を管理する為やりやすい
  • 処理が集中しかなりの負荷がかかる為、性能の良いコンピュータが必要
  • メインのコンピュータがダウンするとシステム全体に影響が出る

メインとなるコンピュータがデータを処理します。入力端末から入力されたデータはメインのコンピュータに集まり処理をするという仕組みです。データが集まる場所も処理する場所も1つなのでそこに設備やセキュリティなどの管理を集中すればいいので、管理しやすいですよね。ただしメインがダメになればシステム全体が使えなくなるというリスクもあります。しっかりと管理する事が大切になる訳ですね。

分散処理システムの特徴をチェックしよう!

分散処理システムについて知ろう

2つ目は分散処理システムですね。集中処理とは違って複数のコンピュータがデータを処理するのが特徴ですね。データをいろいろな所で処理をするという特徴がありますね。メリットもデメリットもあります。

  • 複数のコンピュータにデータを割り振り処理をする
  • 複数で行うので1台にかかる負荷が小さくなる
  • 1台がダメになってもシステム全体絵の影響が少なくて済む
  • データが分散される為、管理やセキュリティが難しい

分散する分システムがダウンしにくいですが、データの管理やセキュリティ面が難しくなって来たりします。状況に合わせての設置が必要ですね。

分散処理システムの水平分散処理について確認しよう

分散処理の中でも何を分散させるのかによってさらに分かれます。
分散のシステムに入っているコンピュータが全て対等で、それぞれが与えられた処理をしていくのが水平分散処理です。P2P(ピアツーピア)と言われる仕組みが代表的な仕組みになります。パソコンの位置づけがそれぞれ対等なので、どれかのコンピュータだけが処理をするという事はありません。
水平分散処理の中にも、データ処理にかかる負荷を分散させる『負荷分散処理』や、機能的な部分を他に分散をさせる『機能分散処理』という考え方があります。

分散処理システムの垂直分散処理について確認しよう!

分散処理システムの手法の中でもう1つの仕組みが『垂直分散処理』という仕組みですね。P2Pの様にそれぞれが対等の立場で処理をするのではなく、処理をする側と処理をしてもらう側で立場がしっかりと決まっている仕組みになります。代表的な物に『クライアントサーバーシステム』という物がありますね。
『サーバー』はサービスを提供する側、処理をする側になりますし、『クライアント』はサービスを受ける側、処理をしてもらう側という事になります。役割がしっかりと決まっている分散処理になりますので、これは垂直分散処理と言える訳なんですね。

その他の様々なデータ処理の構成と携帯ついて確認しておこう!

情報処理の構成と形式を知ろう

大きく分けて処理形態について紹介しました。では実際のシステムの構成にはどの様な物があるでしょうか?
ITパスポートではこのようなシステムの構成例や、データを処理する形態などについても問われます。
構成についても処理の形態についてもいろいろとあります。いくつか紹介しますが他にも構成はあったりします。試験に出る内容に合わせて紹介して行きますのでチェックしておきましょう!

信頼性を高めるデュアルシステムとデュプレックスシステム

システムは障害が起きた時に使えなくなるのが一番困ります。障害が起きても使える様にしておく事が大切ですね。信頼性を高める構成として『デュアルシステム』と『デュプレックスシステム』があります。
『デュアルシステム』は処理を2台のコンピュータで行い、それぞれの処理結果を比べて正しいかどうか判断します。片方がダウンした時にはもう1つの方だけで処理を行っていく事でシステムをそのまま稼働させられる様になっています。
『デュプレックスシステム』は処理に対してメインで動く物と予備を用意しておく仕組みです。メインがダウンした時に予備側で処理を進めていきます。予備の待機状況に合わせて『ホットスタンバイ』・『ウォームスタンバイ』・『コールドスタンバイ』の3つがあります。

業務システムとして評価されているシンクライアント

クライアント側の端末には入出力の機能を持たせて稼働する仕組みです。
一般的なPCでは記憶媒体などありますが、このシステムではその機能を持たせていません。データの処理や保存するのは全てサーバー側で行っています。こうする事で端末からデータを拡散するのを防ぐなどセキュリティ面に強くなります。以前からある仕組みですが近年再評価されている仕組みです。

データの処理法① リアルタイム処理

データを処理する方法も様々です。ここではデータを処理するタイミングの違いよる手法の違いについてです。
リアルタイム処理はその名の通りリアルタイム(その場)で処理をするという物になります。データを入力したタイミングとか、演算結果が終わったタイミングとか、何かしらのイベントが起きたタイミングで処理を行うという方法になります。

データの処理法② バッチ処理

リアルタイムに対して言われるのがバッチ処理です。これはその都度処理をするのではなく、一定量がたまったらとか、一定期間たったら処理をするという考え方です。定期的に例えば『月に2回』とか『毎日22時』とか決まったタイミングで処理を行うというのがバッチ処理の手法になりますね。

データの処理法③ 対話型処理

対話型は処理する時にユーザーに処理内容をその都度確認してから処理を行うという仕組みです。
パソコンの初期設定でも対話型になっていたりしますね。『ユーザー名を登録』でユーザー名を入れて、その次に『パスワードを登録』でパスワードを入れるという様に進めていく方法になります。

ITパスポートの機械分野 情報の処理方法について覚えよう|【まとめ】

さて今回はデータの処理の内容について紹介しました。ITパスポートでは幅広く用語が出て来るのでどんなものなのかしっかりと確認しておく必要がありますね。
今回の内容ではまずは処理の方法としての分け方ですね。集中と分散とありますのでそれぞれの仕組みをしっかりと確認しておきましょう。また処理構成や形態も様々あります。覚える用語が多い部分になります。どんなものなのかしっかりとイメージして覚えて行きましょうね。