Excelで累積二項分布が基準値以上になる最小値を返す【CRITBINOM】(クリテリア・バイノミアル)関数の使い方

今回のExcel関数のご紹介は、【CRITBINOM】(クリテリア・バイノミアル)関数になります。この【CRITBINOM】(クリテリア・バイノミアル)関数は、Excel(エクセル)の二項分布の確率を計算する際に使用する関数になります。累積に項分布の値が指定した基準値以下になる時の最小値を計算するときに使用するのが、こちらの関数になります。二項分布は、ベルヌーイ試行を数回行った時の確率とかの話になりますよね。以前、こちらの動画では【BINOM.DIST】(バイノム・インバース)関数という関数を紹介いたしました。こちらの関数は、最終的な確率を求める際に使用しました。今回の【CRITBINOM】(クリテリア・バイノミアル)関数は、最終的な確率の数値になるために、最低何回上手くいけばいいのかなど、狙った事象が起こればいいのかという回数を求める際に使う関数になっています。今回の関数とセットで覚えておくといいと思います。動画も参考にしてくださいね!

【CRITBINOM】(クリテリア・バイノミアル)関数の入力方法について

まずは、【CRITBINOM】(クリテリア・バイノミアル)関数の入力方法から確認をしていきます。

=CRITBINOM(試行回数,成功率,α)

試行回数・・・ベルヌーイ試行の回数を指定します
成功率・・・・任意の試行が成功する確率を指定します
α ・・・・・基準の確率を指定します
この関数の引数はすべて必須になりますので、省略することができません。

このように【CRITBINOM】(クリテリア・バイノミアル)関数を入力することで、例えばコインを10回投げたときに、最終的に表が出る確率が75%になるためには、何回成功すればいいのかを求めることができます。また、製品の不良率が5%と分かっている場合、製品ロットから検査し、90%以上の確率で良品になるには、不良品をいくつに抑えればいいのかを決める。という計算にも活用することができますね。

こうした関数は、お仕事に活躍すること間違いなしですね。特に、製造業を営まれている企業などでは、常にこうした分析が必要になってくるのではないでしょうか。機械での製造が増えていく中で、定期的に不良品が出てしまうので、その割合を計算し良品を増やして、コストを抑えるにはどうすればいいのかなど、いろいろと使い方を変えてみれば使える範囲はとても広くなるのではないかと思います。
あまり聞きなれない関数ではあると思いますが、必要な業界では常に使われている関数だと思います。今まで、知らなったという方もこれを機に、会社に導入して頂き、今後の分析に役立てて頂ければと思います。
もし、計算の仕方や入力方法が分からなくなってしまったという事であれば、こちらの動画を参考にして頂ければと思います。そのほか、様々な関数を解説致しておりますので、興味のある方はぜひ、参考にして頂ければと思います!