データベースのデータ操作方法について解説!【ITパスポート】します。
前回データベースの設計について確認をしました。データはテーブルにという所に入りますが、それらのデーブルを使ってデータの分析もする訳ですね。
ではデータベースのデータ操作にはどんな方法があるのか、どんな条件を使うのかなど関係演算についてお伝えしましょう。
データベースのデータ操作にはどんな方法がある?
それではデータベースの操作についてですが、そもそも操作とはどういう物があるでしょうか?
分かりやすい操作としては、住所録から都道府県を指定して、その住所の顧客情報を取り出すとかがイメージしやすいですよね。
操作内容は他にもいろいろあり、データベースを操作する事で、必要なデータを状況に合わせて取り出すという事とか、テーブルを合成させて新しいテーブルと作ったりするという事も出来ます。
ITパスポートではこのテーブルを組み合わせて新しいテーブルを作る操作方法について、用語を問われたりします。
どんな方法があるかと言うと
- 関係演算を使った方法
- 集合演算を使った方法
と2種類あります。
それぞれがどの様な操作なのかチェックして行きましょう!
関係演算について
さて、それではデータベースのテーブルを操作する方法の1つとして、まずは関係演算を使った方法から見て行きます。
関係演算はデータベースの操作の内、指定した条件にあったデータをテーブルから取り出す時の動きになります。
例えば下の様なテーブルからデータを取り出す時を考えてみましょう。
取り出し方は3つあるのでその3つを用語と内容を覚えておきましょう!
関係演算 | 内容 |
射影 | テーブルから指定したフィールドを取り出す |
選択 | テーブルから指定したレコードを取り出す |
結合 | 2つ以上のテーブルを項目同士が同じ部分を結合してデータを取り出す |
上記の様になります。
『射影』で取り出される『フィールド』はテーブルの列の事ですね。
例のテーブルで言えば『氏名』とか『年代』の列がフィールドになる訳ですね。
2つ目の『選択』は『レコード』を取り出します。レコードは1件のデータの事になります。
例のテーブルで言えば『A001 あべ 30 T1 東北』という1行分のデータになります。
最後の結合はテーブルの組み合わせになります。次のテーブルの例で見てみます。
受注番号『001』のレコードを取り出す時に『顧客番号』も入って来るのでこの顧客番号のデータは顧客情報のテーブルから取り出して結合するっていう感じですね。
他のテーブルの情報と組み合わせて取り出すというのが『結合』という事になります。
ITパスポートではこの辺りの用語と動きが出て来るのでチェックしておきましょう!
集合演算について
ではもう一つの集合演算の話です。集合演算もテーブルからデータを取り出す話ですが、関係演算はどちらかと言うと1つのテーブルから条件にあったもものと取り出すのに対して、2つ以上のテーブルからデータを取り出すのが集合演算になります。
この時に論理演算の集合の考え方を使う訳なんですね。内容は次の通りです。
集合演算 | 内容 |
和 | 2つのテーブルのデータ全てを取り出す |
差 | 2つのテーブルで一方にのみあるデータを取り出す |
積 | 2つのデーブルの共通データを取り出す |
『和」『差』『積』という用語は聞いた事がある人も多いと思います。
動きとしては上に記述した通り、『和』は2つのテーブルから全てのデータを取り出すやり方です。この時、2つのテーブルに同じデータがあった場合は1つのデータとみなして取り出されます。
2つ目の『差』は片方のテーブルからもう片方のテーブルにあるデータを削除して取り出すというやり方です。
3つ目の『積』は2つのテーブルのどちらにもあるデータを取り出すやり方ですね。
それぞれどのデータを取り出しているのかがポイントになります。ITパスポートではこの動きの部分も問われますので覚えておきましょう!
まとめ
データベースのデータ操作方法について解説!【ITパスポート】しましたがいかがでしたか。
データの抽出の操作など覚えておくと効率よく作業でき仕事がはかどりそうですね。
試験ではデータベースの操作に関する用語と動きが問われますので整理して覚えておきましょう。
みなさんの実務に活かされると嬉しいです。