日商簿記2級の全国平均合格率は?最短どれくらいで合格できる?

独学では難しいと言われる日商簿記2級試験ですが、簿記2級は取得すると自信を持って履歴書に書ける資格の一つとされていて、人気資格の上位です。学生であれば就職活動、社会人なら転職に有利となるのは言うまでもありません。
できることなら誰だって取得したい簿記2級の試験を、最短で取得するためのコツをお教えします!

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簿記2級と3級の違いは?平均合格率の推移はどれくらい?

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日商簿記検定試験は6月、11月、2月の年3回、日本商工会議所によって実施されます。初級、3級、2級、1級と別れており、一番受験者数が多いのが3級。その後のスキルアップとして挑戦する方が多いのが2級です。

例年、40%~45%あたりの合格率になることが多い3級に比べて、2級は25%前後と低い合格率が平均水準となっているようです。ちなみに、2019年11月17日に行われた第153回簿記検定試験2級の合格率は全国平均で27.1%でした。

高校生の受験も多い3級に比べると、2級は仕事や就職に活かしたいと考える人の受験が多いです。難易度もグッと上がるため、しっかりと3級を勉強した人が受験している、といった印象ですね。
また簿記2級の難易度は、ここ最近試験終了後にTwitterでも炎上するほど出題の仕方が難しくなっています。税効果会計や連結会計(特にアップストリーム)等の新論点で、出題傾向が定まっていない事から、独学ではかなり合格が難しくなっています。
ちなみに第153回簿記検定試験では、第3問で超難問が出題され、平均合格率が低くなる原因となりました。連結精算表に製造業の内容も含まれた問題で、タイムテーブルを作成してきちんと解答しようとすると時間も膨大にかかることから、簿記の専門家からも「捨て問」だったと評価されています。
連結会計の問題集や予想問題集にも出題されたことがないような試験内容でしたが、2級商業においてはこういった出題傾向が続いていることは事実です。
特に連結会計に関しては、精算表・財務諸表いずれの問題が出題されても、手順通りタイムテーブルを作成しようとせず、最低限埋められる仕訳を埋めて点数を稼ぐ方法が攻略のコツと言えそうです。

商業簿記・工業簿記に分かれる簿記2級。勉強法に違いはある?

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3級の考え方をそのまま引き継いで学習できるのが商業簿記です。ただ、小規模な会社を前提としている3級とは違って、2級では株式会社であることが前提とされており、決算の処理や連結会計(2017年度からの改定範囲)など簿記の中でも難易度の高い処理が出来ることが求められる内容となっています。
工業簿記では、一般的にメーカーなどと呼ばれる工企業で扱う簿記についての知識が問われます。原価計算の基本的な考え方と、計算方法を身につけていることが必須であるため、暗記では難しい分野と言われています。

最短で合格するには…簿記2級の出題範囲をしっかり押さえる!

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簿記2級は2018年の第143回試験から出題範囲が大幅に改定されました。削除された項目と、2017年度、2018年度と徐々に適用された追加項目とがあります。
例えば、リース取引や連結会計の処理などは追加された項目ですが、以前までは1級の試験範囲だったものなどが2級に降りてくるというパターンがほとんどです。

簿記2級が荒れている今合格する方法は一つです。まず問3の予想が立てにくくなっており新しい形で出題(日商簿記の試験が終わった後の炎上ポイント)されることが多く、バランスよく点数をとることが難しくなっています。その為ソフトキャンパスが日商簿記2級を合格させるための指導ポイントは以下です。

  1. 簿記2級の工業簿記部分は必ずパーフェクト(40点)
  2. 残り30点を商業簿記でとる。解く順序を訓練して捨てるところ、捨てないところをの判断をする

これが頭で理解していてもなかなか出来ません。人間は順番にどうしても解きたくなります。今回の簿記2級の合格者は点数配分ができた人で問3は1~2問点数が取れればよいという考えです。
最近の簿記2級の傾向ではこのように取捨選択をしないと合格できないように出来ています。ただ逆に言えば合格の方針が見えてきたとも言えます。

そしてよく生徒さんに次のような質問をします。「合格(を優先)したいですか?簿記をしっかりと理解したいですか?」本来何だか不思議な質問ですが、簿記2級は以前よりも合格するのにテクニックが必要になった。という事が答えです。

独学で今から簿記を勉強するのであれば、合格するのに最短何ヶ月かかる?

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簿記3級の合格者であれば、きちんと計画を立てて集中して取り組んだ場合3~4か月で合格できる方もいます。私が受け持った人は最短で1週間で合格した方もいます。ただこのくらい短期間なのはその人にもよるところなので仕事をしながらだと3~4か月見たほうがいいでしょう。

独学や通信で勉強する場合は、平均的に6か月かかると言われています。簿記の勉強で何より大変なのは、モチベーションの維持。簿記は専門用語が多いため教科書やテキストを一人で読み進めていく事が困難な場合があります。教科書は開いていて眺めているけど頭に入ってきていないという事が最も多いです。

それ故、簿記は挫折率が最も高いと言われる試験です。日商簿記3級や日商簿記2級はテキストもたくさん売っていますし通信講座もたくさんあります。
でも独学でやり切ったという人はいったいどのくらいいるでしょう。ソフトキャンパスに来校される方は一度は独学でやろうとした方ですが何らかの原因で挫折されています。日商簿記はここまでやれば大丈夫という手ごたえを掴みにくいのも挫折しやすい原因です。

誰かが隣で応援してくれるならまだしも、自分でスケジュールを立てて勉強している、という方は分からない部分で進まなくなってしまうことも多いでしょう。
ソフトキャンパスでは、ひとりひとりに合わせたカリキュラムで授業を進めていくので、簿記初心者の方でもしっかりと合格まで導きます。
学校に通学する理由として、スケジュール管理も大きな役割を果たします。ここだけ教えてほしいという方にももちろん対応させていただきますが、そういった場合試験のスケジュール管理はお任せになってしまします。勉強が苦手な方はスケジュール管理が苦手な方というのも統計的に出ています。

日商簿記2級に合格するのに最短何ヶ月かかる?

簿記2級なら最短3ヶ月!といいたいところですが最近の傾向では4か月は見たほうがいいでしょう。もちろんスタートラインがどこに立っているかにもよりますが日商簿記3級も2019年度以降株式を前提とした出題範囲に変わっています。この新しい範囲を理解したうえで4か月という事です。3級に合格したのがそれ以前という方の場合は、「株式の発行」「剰余金の配当と処分」という株式の基本となる内容ができていないまま2級に入ることになり、2級では当然理解できているという前提でテキストが進みますので、そこでつまづくというパターンになってしまいます。そのためまずは3級の穴をなくすことが必要です。

また日商簿記2級に合格するのであれば工業簿記の正解率を上げる事が重要になります。正解率を上げるには繰り返し練習する時間が必要で、今までよりも多く学習に時間がかかります。まずはそれぞれの原価計算の公式(ボックス図、シュラッター図)を完璧に暗記し、過去問題を繰り返し解くことが必要です。工業簿記は同じ傾向の問題が繰り返し出題されていますので、過去問題を反復して解くことで対策ができます。商業簿記に関しては出題傾向がここ最近はバラバラの状態で推移していますが、第2問と第3問のいずれかが難問なので、どちらに時間を使い優先して解くべきなのかを見極めることが重要になります。過去問題+予想問題を時間を計測して解いて、解くべき問題の見極めができるように練習をしましょう。

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