実践形式での算定、今回は「検査編」です。検査は医療事務算定の項目の中でも種類が多く、略称用語でカルテに記載されることも多いため、なかなか算定が難しいというところですね。コンピュータ算定をしている場合は、ある程度自動算定で補助してくれますが、かえってそれがミスに繋がってしまう可能性もありますし、手書き算定をされている方も細かく算定しようと思うと、ある程度算定のパターンを理解しておかなくてはいけません。検査項目は算定できる・できないもそうですが、条件によって算定できる加算項目も多々ありますので、暗記をするというよりかは王道のパターンを把握して算定をするなど、手順を理解していくことが大事だと思います。早見表も見るだけでめまいがしそうなほど細かく記載されいてるので、練習している際に算定したことのある項目は後から調べやすいようにしっかりと印をつけておきましょう!動画での解説もぜひ参考にしてみてください!

検査の時間外加算とその他の加算項目

今回のカルテが時間外・深夜・休日加算が対象となっているため、外来で緊急検査が行われた際には加算点数が算定できます。その際に、検査に係る加算点数が他にも対象になっている場合があります。そうした場合はカルテをしっかりと確認しなくてはならないことはもちろんなのですが、その加算が算定できるかどうかの条件をしっかりと理解しておかなくてはなりません。カルテに書いてあったから。と何でも間でも算定できるわけではありません。カルテ内には加算対象として書かれていても、他に算定した項目により優先順位が変わり算定できなくなることもあります。
今回の算定で行くとまずは、深夜に診療し検査を行っていますので「時間外緊急院内検査加算」が算定できます。これは流れ的に、時間外・深夜・休日であり、さらにカルテには【緊急検査】の文言がありますので、確実に算定をしていきましょう。この点数は外来患者に対して算定できる点数になることも同時に理解しておくことが大事ですね。
そして、これを算定することによって何が算定できなくなるのかというと、カルテをよく見て気づくのが左側の文章「すべての検査結果について説明の上、文書にて情報提供」という文章があります。この文章から通常算定できる加算が「外来迅速検体検査加算」になります。本来であれば、この点数も算定したいところではあるのですが、今回の条件では算定することができません。この項目に係る部分を早見表で確認してみると「時間外緊急院内検査加算」を算定した際には、「外来迅速検体検査加算」が算定できない。という説明があります。しっかりと目を凝らしてみないと見逃してしまいそうになるのですが、点数が高い方が優先となりますので、同時に算定できない場合は、必然的に「時間外緊急院内検査加算」が算定されます。ちょっとした理解不足で点数の誤差が出てきてしまいますので、要注意です!

検体検査の算定方法

今回算定対象になる内容は下記の通りです。

  • 末梢血液一般
  • 末梢血液像(自動機械法)
  • CRP
  • B-V
  • インフルエンザウイルス抗原定性
  • 鼻腔・咽頭拭い液摂取

上記の項目を算定していきます。それぞれの点数を早見表から調べて算定していきます。上記の検査は血液検査と分かりやすいのですが、インフルエンザの検査など、どの項目に当てはまるのか分からないときは、早見表の索引を使って調べていきましょう。
また「鼻腔・咽頭拭い液摂取」については、検査項目ではなく索引で調べると採取料という算定項目になります。採取料とは、体内から何かしらの検体を取り出す際に算定される点数になります。取り出すための技術料のようなイメージになります。こちらの算定も忘れずに行いましょう。早見表は目的が分からず、むやみにページを開いて目的の場所にたどり着けるとは限りませんので、しっかりと項目を絞るか分からない場合は、索引検索を行って的確に答えにつながるようにしていきましょう!また、上記に記した【B-V】についてもコンピュータ算定の場合は、自動算定されることが多いので確認をしておきましょう。こちらは血液採取料になります。自動算定されているがゆえに、別な項目と一緒に算定している際に、血液採取料が算定できないとエラーメッセージが表示されると慌ててしまう方も多いと思います。コンピュータ算定はとても便利ではあるのですが、基本はきちんと理解したうえで、算定をしていきましょう。

検査判断料の算定方法

今回は血液の検査と免疫の検査が行われているので、算定を行うと【血液学的検査判断料】と【免疫学的検査判断料】が算定できます。コンピュータで算定を行っていると、自動的に算定されることが多いので、エンターを押した瞬間に何やら算定されている項目が増えているという事に気づいて頂けるのではないでしょうか。ですが、自動算定されていてもなんで算定されているのか、どういうときに算定されないのかは把握しておく必要があります。そういった意味では、手書き算定をすることにより細部までしっかりと理解することができるのかもしれません。ですが、パソコンも大切な技術の一つです。医療業界はIT進化がとても速いので、どういった勉強方法がいいのかというのも悩みどころですね。
これから試験を受けよう。勉強してみようと考えている方は、そういったことも参考にしてみてくださいね。

判断料は全部で6種あります。

  • 尿・糞便等検査判断料
  • 血液学的検査判断料
  • 生化学的(Ⅰ)検査判断料
  • 生化学的(Ⅱ)検査判断料
  • 免疫学的検査判断料
  • 微生物学的検査判断料

上記の判断料が算定できますが、必ずしも算定できるわけではありません。検査実施項目の種類によっては判断料が算定できない場合もありますので、しっかりと確認をしておきましょう。また、今回の算定にはありませんが判断料にも加算点数が算定できる場合がありますので、要注意してください。カルテを隅々までしっかりと確認して頂きたいと思います。末梢血液一般検査や末梢血液像などの点数は、比較的カルテに登場しやすい点数になります。試験問題においても、登場回数はとても高いです。やはり、尿検査や血液検査は一番一般的な検査になりますので、こうして試験問題になることが多いのだと思います。
外来患者でも入院患者でもよく登場する項目は、しっかりとメモをしたり付箋を貼ったりとすぐに分かるようにしておきましょうね。

ここまでいかがでしたでしょうか。この医療事務の動画を見て頂き、少しでも皆様の参考になればとてもうれしく思います。医療事務は、私自身も勉強を開始した当初は、専門的な用語をどのように把握していけばいいのかとても悩みましたが、問題を解いていると次第に毎回登場している項目や、調べることによって一般的な算定なんだと理解することができたり、自分自身が病院に行った時も今までは領収書をまじまじと見たことはありませんでしたが、勉強を始めてからはどんな点数が算定されているのか、明細表もしっかりと確認するようになりました。病院に罹ることが無いことが一番ではありますが、ご自身が経験したことが役立つこともありますので、その際にはしっかりと調べてみるのがいいと思います。もちろん、病気が治ってからですね!体調がすぐれないときは、まずは直すことを優先に考えましょう!コメントお待ちいたしておりますので、ご質問などありましたら宜しくお願い致します。