今回の実践算定は、画像診断の中から造影剤使用撮影について解説を行っております。造影剤とは、バリウムなど体内に薬剤を投与してから、画像診断を行う内容になります。通常の画像診断よりも算定しなくてはならない内容が多いので、算定の流れを把握して正しい点数を算定していきましょう!動画内でも詳しく解説を行っておりますので、ぜひ参考にしてください。

造影剤使用撮影とは

造影剤使用撮影とは、X線写真診断、コンピュータ断層診断など、画像診断を行った際に体内に薬剤を投与してから診断を行う行為になります。今回は、X線診断についての解説になりますが、もちろんCT・MRIなどの診断を行う際にも、薬剤を使用していれば造影剤使用撮影になりますので、カルテをしっかりと確認しましょう。
造影剤使用撮影と判断するポイントは、通常画像診断は薬剤を使用しないので、カルテに薬剤の使用が認められれば、造影剤使用撮影になります。見逃すことは少ないと思いますが、造影剤使用撮影と分かっていても、算定する項目が間違っていた。という事は頻繁にありますので、気を付けましょう。特に、コンピュータ算定をしている方は、選択する際にいつもの画像診断では算定しないので、選ぶ時に注意が必要になります。

透視診断(X-D)とは

今回のカルテは、薬剤が使用されているので造影剤使用撮影と判断できるのですが、一番最初に「X-D」の記載があります。これは「透視診断」と言われるものです。
この「透視診断」は何の項目かというと、消化器官を画像診断する際に、造影剤を使用し薬剤が目的の場所に到達しているかを診断するものです。
今回の動画で説明している画像診断は、胃の画像診断で造影剤を使用しているので、きちんと胃に造影剤が届いているのか確認するため、透視診断が必要になります。ですので、画像診断における造影剤使用は、このようにプラスアルファで算定しなくてはいけない項目が増えますので、気を付けて算定を行っていきましょう。

使用薬剤とフィルムの算定について

今回は造影剤を使用しておりますので、もちろん薬剤の算定を行わなくてはなりません。薬剤算定は、処置や注射薬剤で算定している方法と同じになります。一つ一つ金額を確認して、計算を行います。薬剤はまとめて合算してから計算で大丈夫です。
また、画像診断を行っているという事は、フィルム料を算定しなくてはなりません。カルテにフィルムの記載があった場合は、こちらも円での表示になりますので、一つ一つ換算をしなくてはなりません。フィルムはアナログ用のフィルムとデジタル用のフィルムに分かれており、点数が異なりますので、カルテをしっかりと確認してください。
今回のフィルムはデジタル撮影で使用されたフィルムなので、画像記録用フィルムというフィルムを算定していきます。
カルテにフィルム使用の記載がない場合は、電子画像保存と言って、デジタルで保存をしているのでフィルム料は算定しません。ですが、その代わりに電子画像記録加算という点数を算定しますので、こちらも漏れずに算定を行います。

撮影料の算定の仕方注意点

画像診断を算定する場合は、撮影回数によって点数の計算が変わります。今回のように、フィルム料が10枚を超える撮影を行っている場合は、この回数分全部を算定できるわけではありません。ここにも細かいルールがあります。
複数枚のフィルムを使用している場合は、1枚目は通常の算定、2~5枚目のフィルムは100分の50で算定します。そして6枚目以降は算定しないというルールがありますので、すべてを算定して、点数に誤りが出ないように注意してください。こちらも、ルールに従って計算を行い、出た結果を点数として計算します。計算ミスの無いように注意して計算してくださいね。もちろん、これもコンピュータ算定をしている方は自動算定をしてくれますが、手書き算定を行っている方は、一つ一つ計算をしていかなくてはなりませんので、計算手順を把握して頂き、正しく計算を行いましょう。

画像診断も種類が複数ありますので、どのような画像診断を行ったのかによって異なる算定になりますが、比較的他の項目よりもパターン化しやすいと思います。
まずは、画像診断の種類を把握して頂き、カルテにどのような記載があったらどの方法で算定していくのかを理解していきましょう!

造影剤注入手技料

造影剤を使用している際は、どのような方法で造影剤を投与したかによって、手技料が算定できます。今回の場合は、バリウムつまり経口投与になります。カルテにも手技料の記載がありません。そのため、手技料は算定していませんが医師の手によって体内に薬剤が注入された場合には、手技料を算定しましょう。よくあるのが、点滴注射での注入や注腸と言って、腸に直接薬剤を注入する方法などです。この場合は、必ずカルテに記載がありますので、手技料の算定もしっかりと確認をしてください。ちなみに、この注入手技料が算定できるのは、写真診断の種類だけです。CTやMRIなどで造影剤を使用した場合は、手技料の代わりに造影剤使用加算という点数が算定されますので、画像診断の種類によって異なることを理解しておきましょう!