今回の実践算定は、前回に引き続き入院算定について解説しております。基本的な算定方法は外来の算定とあまり変わりないのですが、入院算定ならではの注意点は多くあります。また、手術と麻酔の算定があるからこそ注意しなくてはならない問題点もあります。今日は、医学管理料・検査・処置のポイントで解説を行います。試験問題を前提に考えると、算定する項目だけを目で追ってしまいがちですが、そうではない部分もあります。何が大事で何が必要なのか、試験対策を含めた解説内容になっておりますので、ぜひこれから試験を受験しようと思っている方は参考にして頂きたいと思います!動画もぜひご覧くださいね。

医学管理料の算定について

今回の医学管理料は「肺血栓塞栓症予防管理料」の算定について解説しております。こちらの管理料は、カルテに記載があるからと言って算定していい項目ではありません。カルテの記載内容をしっかりと確認しないと、算定しなくていい時に算定してしまう可能性もあります。今回の注意点は、確かにカルテに「肺血栓塞栓症予防のための指導」と記載があるのですが、その下に記載されている「弾性ストッキング着用」という文言が重要になります。早見表を細かく隅々まで見て頂くと、きちんと詳細が記載されているのですがこの医学館量を算定するには「弾性ストッキング」「間歇的空気圧迫装置」を用いた際に算定できる。との説明があります。そのため、カルテにそれらを用いたのかどうかの確認が取れていないと、算定する項目にならないという事になります。医療事務算定ではこうしたカルテの追記情報がとても重要になってきます。ですので、直感でこれが書いてあるから算定しよう。と他を確認せずに算定をしてしまうと、あとから実は算定できない項目だった。とか、算定していい項目だった。と誤差を生んでしまうことになります。ですので、入院算定のみとは言いませんが、こうした追記項目を見逃さないようにしていきましょう!

手術実施日の処置・検査の算定について

今回の例題では、手術が終わり帰室後に「酸素吸入=処置」「経皮的動脈決酸素飽和度測定=検査」「呼吸心拍監視=検査」を実施致しております。本来であればこのまま算定したくなるところですが、今回はこの中のどれも算定することができません。
まず、「酸素吸入=処置」についてですが、こちらは前回の動画でも解説している通り、手術を実施した日は処置料を算定することができません。ですが、今回はもう一つ注意して頂きたいポイントがあります。それは酸素吸入で使用した「酸素」自体の算定です。実は、処置を算定しない。という事は結構理解されて算定をしないように注意してくださっているのですが、この「酸素」自体を算定することも忘れてしまう傾向にあります。
思い出して頂きたいのですが、手術を実施した日は確かに処置料は算定できません。しかし、その際に使用された薬剤などは算定しなくてはならない。というルールだったと思います。ですので、今回は「酸素吸入」という処置料は算定できないけど、それに使用された「酸素」自体は算定しなくてはならないという理屈になります。結構あるあるな間違い方なので、今回の動画を参考に注意してみてください。
また、検査項目についてですが検査は手術の日だから算定できない。という事はないのですが、実施した検査によっては算定することができません。なぜなら、検査の点数が他の項目に含まれてしまうことがあるからなんです。今回の「経皮的動脈決酸素飽和度測定=検査」「呼吸心拍監視=検査」については、早見表を細かく見ていくと確かに算定できない旨が記載されています。算定できない理由は「閉鎖循環式全身麻酔」を実施した際には、こちらの点数に含まれるため算定できない。という文言があります。そのため、算定できないのです。こちらも、一つ一つ早見表を見て算定できるかどうかを確認しない限り、そのまま算定してしまいそうですよね。

スムーズに算定していくコツ

正直慣れと言ってしまえばそこまでなのですが、とにかく早見表を見ることです。何となくという雰囲気で算定しても、正しい点数は算定できません。だからこそ、練習をしていく過程で少しでも多くの調べる力をつけて頂きたいと思います。早見表を調べることで、コツはつかめるようになっていきます。文章もどこを読んだらいいのか分からない。どう理解したらいいのか分からない。という質問をよく受けますが、自分が何をしようと思ってそれを調べているのか、整理して早見表を引けば必ず答えは見つけることができます。調べることを省いてしまうと、正しい算定をする習慣がつかなくなるので、結果試験にも合格できないという悲しい結果が待っていることになります。難しいからこそ、調べることが重要で、それを自分の知識として蓄えていくための工夫が必要になると思います。
マーカーで印をつけるという習慣からでもいいですので、少しずつ自分の資料作りをしていってください。動画内でも少し紹介をしていますので、参考にして頂ければとてもうれしく思います。