今回の実践算定は、前回に引き続き入院算定について解説しております。入院と言えば手術や麻酔算定などがありますね。外来患者の算定でも、手術や麻酔がないわけではありませんが、試験の傾向としてはやはり入院算定で手術や麻酔の算定を行うことがとても多いです。そのため、算定項目も多くなり外来算定よりも注意しなくてはならないポイントが増えますので、カルテを隅々まで確認して算定漏れの無いようにしていきましょう!動画内でも、算定のポイントを細かく解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!

麻酔算定の注意点について

入院カルテの出題傾向として、大掛かりな手術を前提に算定をする内容が多いため、麻酔も局所麻酔や部分麻酔などの小規模な麻酔算定ではなく、全身に麻酔をかける「閉鎖循環式全身麻酔」の算定が多いです。この麻酔は、全部で5段階に分かれていて、さらに各段階にイ・麻酔困難者、ロ・麻酔困難者以外という算定に分かれております。そのため、カルテをきちんと確認しないと、番号を間違えていたり、イ・ロの算定を誤る可能性があります。また、麻酔は時間が経つと加算が算定されるので、時間数を間違えてしまうと点数に大きな誤差が生まれてしまいます。動画内で解説しているように、優しい問題の場合はカルテに〇時間〇分と分かりやすく記載されておりますが、問題によっては〇時〇分~×時×分と時間が記載されており、自分で指折り数えなくてはならない場合があります。こうした時に、数え間違えないように十分注意して算定していきましょう。また、麻酔算定には薬剤の算定も必要になります。薬剤関係は手術の際に多くの種類が登場します。試験の際には、正しい項目で薬剤が算定されていないといけないので、麻酔の薬剤は正しく麻酔で算定していきましょう。

手術算定の注意点について

手術の際は気をつけなくてはならないポイントが大きく2つあります。①手術の際に使用した消毒用の薬剤は算定しない。②手術日の前後に実施した処置料・注射手技料は算定できない。この2点です。頭ではわかっていても、なんとなく流れで算定してしまう。というのがよくあります。試験の時は特に算定することで頭がいっぱいになってしまうので、算定できないと分かった項目は、鉛筆などで印をつけたり、算定しないように×をつけておくとうっかりがなくなります。手術の際に消毒薬として使用した薬剤には、いろいろな種類がありますが、試験問題でよくあるのが「イソジン」です。手術項目と一緒にイソジンの記載があった時は、消毒用薬剤として使用していることになりますので、算定しないように十分気を付けてください。また、処置や注射手技料を算定しないと思いすぎると、今度は薬剤の算定も忘れてしまう方がいらっしゃいます。使用した薬剤は算定できますので、間違えのないように算定を行いましょう。

手術医療機器加算の注意点について

今回の例題カルテでは、手術の際に「自動縫合器加算」が記載されています。手術の際に、こうした手術医療機器を使用した場合は、加算が算定されます。この算定で注意しなくてはいけないのが、カルテに記載されているからと言ってすべてが算定できるわけではないという事です。例えば、今回の算定は「胃切除術」の際に、「自動縫合器加算」を1個使用しているという記載になっています。早見表を調べてみると、手術の種類によって算定が変わります。今回のカルテの場合は、そのまま1個算定できる旨が記載されています。
ちなみに、早見表には手術名が直接記載されているわけではなく、番号で記されているので自分で対象の手術を早見表の中から探し出さなくてはなりません。面倒な作業にはなりますが、そこを見ないで算定してしまうと、カルテ上3個使用したと書かれていて、そのまま算定した結果、実は2個までしか算定できない手術だった。という事もあり得ます。
早見表には確かな情報が記載されています。その通りに算定し行くのが、レセプト算定になりますので、そこを面倒くさがらずに細かく確認していきましょう!

いかがでしたでしょうか。入院算定になることで項目数が増えたり、算定する際に新たに気をつけなくてはいけない部分が増えて参ります。一つずつ確認をしながら算定しないと、大幅に点数が異なるという結果に繋がりますので、練習しているうちに面倒でも細かく確認し、試験の際に失敗しないように対策しましょう!
毎回お伝えしていることではありますが、早見表を自分なりに見やすくして頂く事で、試験の時にスムーズに算定できるようになります。
分かりやすいようにメモを取ったり、付箋を貼って毎回索引から探す。という事が無いようにマーカーで線を引いたり、新しい項目を算定するごとにチェックをしていくことを繰り返していきましょう!