今回の実践算定は、質問があったギプス算定についての解説です。処置項目であるギプスですが、他の処置算定とはちょっと違う部分があるので、カルテをよく確認して算定する必要があります。整形外科系の問題には、よくこのギプスの算定が登場しますので、算定の仕方をしっかりと理解しておく必要があります。また、ギプスは種類があります。どのギプスを使用したのか、どの範囲にギプスを施したのか等きちんと見て算定しないと、算定に誤差が出てしまいますので、今回の動画と解説を見て頂き参考にして頂ければと思います!

ギプスの算定について

ギプスは処置の項目に入っていますが、他の処置算定とは異なる部分があります。入院算定を行う際に、手術がよく出てきますが手術をした際に処置を行っていても、処置料を算定することができません。ですが、ギプスは処置の項目でも算定することができます。ですので、処置と認識するよりも、「ギプス」という項目で覚えていくと忘れないかもしれません。また、ギプスは種類が複数ありますのでこれもカルテに記載されている種類で算定しないと点数がずれてしまいますので、きちんと確認をしていきましょう。

ギプスの種類

  • ギプス包帯
  • ギプスシーネ
  • ギプスシャーレ

以上の種類があります。
■ギプス包帯
 ギプス包帯は、骨折と言えばという感じに皆さんが想像されるギプスです。石膏で固めて固定するギプスになります。
■ギプスシーネ
 シーネ(副木)を作成して固定する方法。骨折部位が腫れていたり、傷を伴っていたりと完全に石膏で固定することができない場合に使用されます。
■ギプスシャーレ
 包帯をグルグル巻いて、上と下に割って下の部分をお皿のように固定に使用する方法になります。
このように、けがをした部分の状態によって使用する種類があります。
ギプスだからと言って、種類が一つしかないわけではないので、しっかりとカルテを確認して算定をしていきましょう。

部位の算定について

更に算定を行う際には、種類も大事ですがどれくらいの範囲にギプスを施したかによって算定が変わります。この部位についてはとても質問も多いのですが、試験問題にはどのようなけが状態で問題が出るか分からないので、できれば骨格や部位などもある程度知っておくといいと思います。手や足の算定が多いのですが、骨折した場所が指だったりしても、骨は繋がっているため、広範囲にわたって施す場合があります。例えば「親指から手首」という記載がカルテにあった場合は、指だけの骨折であってもギプスが手首までなので、「半肢」で算定しなくてはいけません。「肩の付け根から肘」まで若しくは、「肘から手首まで」と腕を肘の部分で半分にした場合、「半肢」で算定します。足も同じ理屈で膝を分岐点にします。それを超えてギプスを施した場合には、腕の場合「上肢」足の場合「下肢」という算定になります。ですので、けがをした場所ではなくギプスをどの範囲に付けたかによって、算定が変わることはギプス算定の上で、しっかりと理解しておく必要があります。こうした骨折算定については、ある程度骨格を知ることで、どこの骨を骨折したかが分かるので何となく、この箇所を骨折しているという事は、この範囲でギプスしているな。というのが分かってくるので、算定はスムーズにいくかもしれません。また、医療事務とはいえ、医学知識も少しわかっていると他の算定にも役立ちます。例えば、骨の名前もそうですが、内臓系も知っておくといいと思います。画像診断や検査の際にある程度部位が分かると算定は楽になります。胃や腸など分かりやすい部位の場合はいいですが、十二指腸や腎盂など聞いたことありそうだけど、実際にどこのあたりの事を指しているのかまでは、理解していないことも覆うですよね。こうした情報はインターネットで検索をすると出てきます。情報を集めてぜひ覚えてみてください。検索する際は、「イラスト」と入れて検索することをお勧めします。結構本格的な画像が出てくる時もありますので、検索する際は要注意です!

いかがでしたでしょうか。ギプス算定はある程度固定されているので、算定が楽そうに見えるのですが、部位的な観点で算定に悩むこともあります。実際に、どのギプスで算定すればいいのか分かりませんでした。というお話も聞きます。感覚で算定して上手くいくこともあるかもしれませんが、確実に算定をする場合は、こうした情報もとても大事になっていきますので、これを機会にぜひいろいろな情報を得てみてください。今回の動画内でも、ちょっとわかりづらいかもしれませんが、絵を描きながら解説をしておりますので、ぜひ動画も参考にしてくださいね!ギプス算定はもちろん、入院の時だけではありません。外来算定でもあり得ることなので、しっかりと覚えていきましょう!!